ビーシュリンプについてもっと知りたい

レッドビーシュリンプの起源

ビーシュリンプとは甲殻にある茶色と白の柄が蜂(ビー)の縞々模様に類似していることから名付けられました。美しい縞模様や、水槽の中を飛んだようにする姿は、ビー(蜂)シュリンプという名前にふさわしい小さな淡水エビです。レッドビーシュリンプは、ビーシュリンプ(元祖ビーシュリンプ)の突然変異を固定化されたものです。これらをレッドビーシュリンプと呼ぶようになりました。日本で1996年くらいからショップに並び始めました。
私も初めて見た時にはその赤色の美しさに圧倒されたことを鮮明に覚えています。初期は水草の苔取りとして、今では熱帯魚飼育の主役となるほどにまで多くのアクアリストに親しまれています。多くの種類も作出され、グッピーのように繁殖も簡単で自分だけのオリジナル個体も作出が可能であることから人気が出ています。
 
レッドビーシュリンプの魅力

レッドビーシュリンプには下記のような魅力があります。
 
・美しさ
・表情の豊かさ
・繁殖の楽しさ
・群れの魅力
などがあるでしょう。
 
また小型の水槽でも繁殖まで楽しめる。抱卵して2mm位の稚エビが出てくると微笑ましく癒されます。自分自身で選別交配を繰り返し、思惑通りのえびが生まれるなどのグッピーの作出などに似た楽しみがあります。
 

レッドビーシュリンプのタイプとグレードについて

出始めた頃にはグレードはありませんでしたが、徐々にグレード分けされるようになり、マニアの間で通称として呼ばれるようになりました。グレードは、SS、S、AS、A、B、CというようにSSが一番高く、Cが一番低いグレードになります。統一した規格があるわけではなく生産者やお店により異なります。ただし、白や赤が濃いものはグレードが高くされる傾向にあります。
 
バンドタイプ

赤と白の帯状のバンドが入った個体です。
これらにもタイプがありバリエーションが多いのが特徴です。
 
太バンド:白い部分が太く白さが濃いタイプ
4バンド:頭から尾にかけて白の部分が4つあるタイプ
3バンド:頭から尾にかけて白の部分が3つあるタイプ
Vバンド:頭から尻尾までの白部分のバンドがV字型になっているタイプ
バンドタイプ レッドビーシュリンプ

 
日の丸タイプ

背の部分が広く真ん中の部分だけが赤い日本の国旗のように見えるタイプ
日の丸タイプ レッドビーシュリンプ

 
W(ダブル)日の丸

体表の腹節部中央のバンドが丸くなっているもの。
丸くなっているバンドが2本あるため日本の国旗が2つあるように見えるタイプ
 
進入禁止タイプ

背の部分の日の丸の真ん中に白い線が1本入っている。上から見ると道路標識の進入禁止のような模様があるタイプ
W日の丸タイプ レッドビーシュリンプ

 
タイガーシュリンプ

胴体の部分にある赤いバンドの下部分が二本に分かれておりその分かれ目に白色の線がはいるタイプ。
バンド柄のバリエーションの一つです。
タイガーシュリンプ レッドビーシュリンプ

 
スターダストビーシュリンプ レッドモスラ (スタビー)

頭の赤の部分に星をちりばめたような白の模様が入るタイプ
スターダストビーシュリンプ レッドモスラ (スタビー)

 
スターダストビーシュリンプ ブラックモスラ (スタビー)

頭の黒の部分に星をちりばめたような白の模様が入るタイプ
スターダストビーシュリンプ ブラックモスラ (スタビー)

 
レトロビーシュリンプ

昔ながらのビーシュリンプをレトロビーと呼んでいます。殻の白い部分がガラスのように透けていて、赤の面積がやや多いタイプ
レトロビーシュリンプ レッドビーシュリンプ

 
上州エビ

群馬県を代表する上州エビさんのブランド。殻は厚く、赤白のコントラストが強く脚にも色が載っているタイプ
上州エビ レッドビーシュリンプ

 
モスラ

日の丸の赤丸が消え白地になっているタイプ
モスラ レッドビーシュリンプ

 
丹頂

頭部が丹頂鶴の様な赤い模様になっているタイプ
丹頂 レッドビーシュリンプ

 
スノーホワイト

全身が真っ白のタイプ
スノーホワイト レッドビーシュリンプ

 
オレンジタイガーシュリンプ

タイガーシュリンプの改良種。主にドイツで品種改良がおこなわれており、シャドー系や、ビーシュリンプなどの交雑にも使用されるタイプ
オレンジタイガーシュリンプ

 
ターコイズ・ライトブルー

台湾で作出されたシャドーシュリンプの改良品種。ブラックシャドー・シュリンプから作出された。体にブルーが入る。ライトブルーはほんのり青色がのっているタイプ。ターコイズ系統はビーシュリンプやタイガーシュリンプ系と交配させることにより、新たな種類、面白い表現のシュリンプを生み出せる。
ターコイズ・ライトブルー レッドビーシュリンプ

 
ターコイズ・ディープブルー

台湾で作出されたシャドーシュリンプの改良品種。ブラックシャドー・シュリンプから作出された。体にブルーが入る。ディープブルーは青みが濃いタイプ。ターコイズ系統はビーシュリンプやタイガーシュリンプ系と交配させることにより、新たな種類、面白い表現のシュリンプを生み出せるタイプ。
ターコイズ・ディープブルー レッドビーシュリンプ

 
シャドーシュリンプ

台湾で作出された新たなビーシュリンプのタイプ。黒や赤の部分が多いほど高価になります。通常のビーシュリンプよりはっきりとした綺麗な黒または赤い色で宝石のような美しさがあります。頭と尾ヒレに白があるものはキングコング、バンドになっているものはパンダ、完全に白が入らないものはフルレッド、フルブラック、本の国旗のように見える日の丸があります。
シャドーシュリンプ レッドビーシュリンプ

 
その他のシュリンプについて

ルリーシュリンプ

チェリーシュリンプの改良品種と言われている、体の一部が透明なエビのルリーシュリンプ。白と赤のものや、青色のベルベットブルータイプがあります。
ルリーシュリンプ レッドビーシュリンプ

 
レッドチェリーシュリンプ

ミナミヌマエビ起源です。全身が真っ赤の極火エビ、オレンジ色、黄色などのタイプがあります。
レッドチェリーシュリンプ